2004年9月25日土曜日

雑誌Straightにみる、40代男性誌粗製濫造

NO01_6

この秋は40代男性誌の創刊ラッシュだが、今週末の電車の中吊りの中で目立っていたのは、扶桑社刊のSTRAIGHT

でもさあ、メインテーマが「クルマは男の履歴書」ならば、表紙に赤いVintage Bentley風レプリカを使うセンスは理解に苦しむなあ。だって「本物」を売りたいクオリティマガジンが、ニセモノを表紙にフィーチャーしてるんだもの。それともニセモノ雑誌であることを標榜するための、作為的な選択なのだろうか?



このレプリカは、1970年代後半にイギリスで制作されたMallalieau Barchettaというクルマに見える。Mallalieuは、昔のCGに出ているとおり、1950年代のベントレーRタイプのシャシー使ったSpecial(最近流行りの言葉でいうならリノベート)だ。第2次大戦直後の材料難の時期に製造されたRタイプは、RR・ベントレーといえども良質な材料が手に入らなかった結果としてボディがすぐに腐るため、そのベアシャシーは二束三文で買える。そのために、おカネはないけど戦前のVintage Bentleyを欲しいヒトたちが、それ風のSpecialを造るための格好の素材として使ってきた。

安い素材で自分のSpecialを作る楽しみは、とてもよくわかるし、共感もしている。でも、そんな貧乏臭い似非ベントレーを、よりによって「自分の履歴書」に採り上げたら、「ぼくのライフスタイルは●●風のニセモノでーす」って公言しているも同然で、かなり不名誉なことだ。問題は、それを分かって採り上げているのかどうかということ。


そういえば、目次に並んでいる内容はみんなどこかで見たことがあるものばかり。ENGINE、BRIO、LEON、サライ、Lightening・・・。

つまりは、世の中をうまくパクって、ニセモノでもいいから●●風の人生を行きよう!というライフスタイルを標榜しているも同然である。もし、このコンセプトに合うクルマを探した末にこのクルマを選んだとしたら、なかなかのウィットだと思うし、その勇気にも敬服してしまう。でも、きっとクルマを知らないライターが、「これ渋いっすね」と分かったフリをして選んじゃったであろうことが、想像に難くない。

そういえば創刊号にフィーチャーされているジョンレノンは、RRのファンタムⅤをサイケデリックな色に塗ることで、既存のエスタブリッシュメントの象徴を敢えて冒涜し、旧式な社会に対するレジスタンスを表現したのだ。それに比べると、この雑誌の企画からは、そのような精神活動など微塵も感じられない。


というわけで、こういう5匹目のドジョウを狙うような安易なライフスタイル誌粗製濫造と、それに広告提供で手を貸してしまう自動車メーカーにおおきな×を差し上げましょう。ま、第6号ぐらいで計画倒産させるんだろうけど。


1 件のコメント:

  1. まあまあそう怒りなさんな(^o^)
    ま、それにしても40代向けの男雑誌ってなんであーなんだろ?
    しかも新聞広告によると主婦と生活社じゃ“モテるオヤジのLEON”が売れたんで2匹目のドジョウで今度は“小娘に勝てるNIKITA”を出すそうで(苦笑)なんともはや…
    その前に古色蒼然とした会社の名前をなんとかしたら?って感じですね(笑)
    ちょうど新潮社から出た「白州次郎の流儀」http://qrl.jp/?u=119905
    を買ってベントレーの話を読んでいたんで余計にSTRAIGHTとの落差の大きさを実感するなぁ。

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