2005年4月28日木曜日

富裕層向けプライベートバンキングとクラシックカー投資の怪しさ

みずほHDが2005年秋に保有資産5億円以上の富裕層向けプライベートバンクを設立し、金融商品や不動産だけでなく絵画や高級車の売買を含めた、包括的な資産運用サービスを行うと発表した。



気になるのは当然「高級車の売買」だが、みずほのプレスリリース(pdf)によれば、フェラーリやロールスなどの輸入元であるコーンズと業務提携するとのことで、報道によってはクラシックカーの仲介も含むことになっている。



ここのところ海外ではいろいろな旧いクルマがオークションの過去の最高落札額を更新していて、一種のバブル状態にあるが、要はこのような形で他の金融商品などからシフトしているのかも知れない。現にそのような目的で、ある特定のGP Bugattiなどを買い占めて、すっかり評判を落とした日本人も知っている。


それにしても、旧いクルマの投資で儲けてやろうという輩は、バブル後期にいつも現れる。なぜ後期かというと、それぐらいの商品しかupsideがないからに他ならない。でもこのようなマーケットが非常に限られた投資は、一時的に需給バランスが狂ってバブルになっても、売り先がなくなって暴落するから長期的保有に向かないし、そもそも素人が手を出すと贋作をつかまされる可能性が高い。結局はクルマ屋と手数料を抜く銀行だけが儲かる構図に過ぎないのだ。


どうにもこの手の「富裕層ビジネス」が眉唾ものに見えるのは、自分自身がターゲットではないからなんだろうけれども、いずれにせよ銀行側の論理としては、「富裕層」のカネを転がしてもっと手数料取ろうというのがホンネでありましょう。


本当に欲しいものを買って、十分に楽しむ。お金の使い方ってこれだけで十分だと思うけど。


2005年4月27日水曜日

小僧・コムスメもあこがれる艶男・艶女待望の”ミーハー”・・・てお前じゃん

DSC00274 山手線中吊りで見た、おそるべきコピー。



もう一度繰り返すと、



『「小僧・コムスメもあこがれる艶男・艶女待望の”ミーハー”と一線を画した都会の「ちょい隠れ家ホテル」』



もちろんこれは、雑誌LEON・NIKITAとのタイアップもの。そんなプリンスパークタワーに行くアナタは、ちょいLEONとNIKITAなのでしょう。



くわばらくわばら。



2005年4月26日火曜日

ソニー本社六階

アマゾンの本を買ったついでに、「ソニー本社六階」を15分ほど立ち読み。



イニシャルで表現されるヒトたちが瞼に浮かぶが、暴露本という以上のメッセージがなくて、読後感はあまりよろしくない。どうせ書くなら、辞める前に書いて欲しかった。あとで恨みつらみを書くのはフェアじゃない。



六階のヒトビトの思考回路や行動様式なら、過去の名作「上級サラリーマン講座」の方が分かりやすく表現されているし、ユーモアがあって楽しい。在職中に書いたIさん、その後お元気ですか?



潜入ルポ-アマゾン・ドット・コムの光と影

なかなか外部から内情が窺い知れないアマゾン・ドット・コム・ジャパンに潜入ルポした一冊。物流専門誌編集に携わった経験をもつ著者が、アマゾンの物流センターにアルバイトとして潜入して内部を伺い、硬派な切り口から同社の内情をえぐっており、なかなか面白い。まだ1/4ほどしか読んでいないけれども。



いわゆるケーススタディ的なアマゾン研究ものが多い中、もっと泥臭く迫る本書は、なかなかおすすめである。



あとは、この本がアマゾンのランキングでどこまで上がるかは、アマゾンの「顧客主義」を測る上で重要かも(笑)。


2005年4月25日月曜日

Villa d'EsteとCanguro

例年4月の20日前後は、イタリアのコモ湖畔にあるヴィラデステという超高級リゾートで自動車のコンクールデレガンスが行われる。2005年は今週末の4月22日-24日に開催された。



このVilla d'Esteのコンクールは1929年からの歴史があり、数あるコンクールの中で最高のプレステージを誇っているが、単に歴史やロケーションに留まらず、主催者側が毎年のテーマに沿った超弩級の車を集めるなどの努力を行っていることも、そのひとつの理由である。近年は特にBMWがスポンサーしており、各社のチーフデザイナーが終結するなど、大手自動車メーカーのプレステージを誇示する場にもなっているようだ。



そんなことはともかく、今年はAlfa RomeoのCanguro(写真中段左から2番目)というワンオフのショーカーが日本人の手によって出展された。このCanguroはBertoneのデザインチーフだったGiugiaroのデザインによるもので、1964年のパリサロンで発表されたが、その後フランス人ジャーナリストがクラッシュさせて実質的に全損となった。残骸は永くBertoneの工場の片隅に放置されていたが、80年代にドイツ人がこれを購入。現オーナーがそれを引き継ぎ、イタリアでのレストアが昨年に完了して、今回30年ぶりに一般の目に触れることとなったのだ。



Vive la Marque!



レースかくあるべし-F1サンマリノGP

今しがたサンマリノGPが終了した。



F1で近年見ることのなかったレースらしいレースで、ラストまで緊張感が持続した素晴らしいバトルだった。もしこれから地上波で見ようかどうか迷っていたら、最後まで見ることをお薦めしたい。



<以下続きに結果が書いてあるので、見たくないヒトは見ないように・・・>



レース中盤から、M.シューマッハ-が俄然乗れてきて、本来のシューマッハーらしい、コーナーエントリーでイッパツで向きを変えて、揺り返しを拒むように幾分内側から一機に加速するスタイルでベストタイムを記録しながら、とうとうトップのA.アロンソのテールに接近。


ラップタイムで劣るアロンソは、ミラー越しにプレッシャーを与えるシューマッハーをブロックラインで押さえつつ、前方のバックマーカーとの距離を保ち、シューマッハーに差すチャンスを与えない。このような緊張感溢れる攻防はフィニッシュまで10ラップ余り続き、その間の2度目のピットストップを挟んでも順位は変わらなかった、結局レースを制したのは、アロンソ。ノーミスでシューマッハーのプレッシャーを10ラップ以上にわたって押さえ込んだことは、今後彼にとって大きな自信となるだろう。佐藤琢磨は5位フィニッシュ。


それにしても、ラップ2秒も遅いアロンソをどうにも抜けないというのは、ひとえにシケインだらけの現在のコースレイアウトによるところが大きい。中高速コーナーでラインをクロスさせながら、次のコーナーへのブレーキングで差し合うようなレースこそ本当は見たい。


後半入りかけのラスト16ラップで、M.シューマッハーがアルタシケインの飛び込みのブレーキングで一気にJ.バトンを抜き去る本気走りを見せてくれたが、このような攻防は中高速コーナーで起こりやすいのだ。


誤解をおそれずに言えば、コーナリングスピードを抑制するためにシケインを安易に増設する現在のFIAコース認定基準は、ドライバーの命と引き換えであったとしてもやはりこのスポーツの魅力を幾分か損なっているはずである。


2005年4月19日火曜日

フジ月9「エンジン」

木村拓哉主演で話題の「エンジン」の第1回(Lap1)が放映された。



仕事上以上の目的で月9を見ることが稀な中、フォーミュラものということで、個人的興味をもって見てしまった。・・・・が、第1回は、インターナショナルF3000チームのセカンドドライバーである、キムタク扮する日本人ドライバーが、ちょっとしたチームメイトとのいざこざでクビになるなど、やっつけ感が強い無理なストーリー展開が多かった。また、富士スピードウェイのロケでは、高いクレーンが回るなどおカネも掛かっているのがわかったが、肝心のクルマがトロトロ走るばかりで迫力が全くなく、ラインは滅茶苦茶、ドライバーのペダル操作とコース上の位置も支離滅裂で、こちらもまた無理があった。



まあ、新装オープン前の富士スピードウェイを提供したトヨタのおカネと、キムタクを引き出す上で、今レースものを作るのがベストパッケージだったということだろう。ここにも、またひとつトヨタのF1に対するスタンスが透けて見える。



それにしても、レースを扱ったドラマ/映画で、レースを理解して作られているのは本当に少ないものだ。結局は1966年に製作されたGrand Prix(James Garner主演・John Frankenheimer監督)が未だベストと言わざるを得ない。このGrand Prixの撮影に先んじて、相当の期間James Garnerや監督、クルーが当時のF1グランプリに同行し、十分な理解を深めたのち、初めてリアリティある映像とストーリーをモノにしたそうだ。



F1やFポンも中継してるのだから、フジテレビと共テレのみなさんも、もう少し研究してください。・・・ま、こんなことで目くじら立てるヒトは、視聴率的には(*)以下だから、気にする必要はないんだろうけれども。



2005年4月18日月曜日

Lotusがデファクトスタンダード狙い?

Lotus×デファクトスタンダードといっても自動車のLotusの方。



SAE2005で同社が発表したのは、少量生産車向けのアルミ製フレームによる基本プラットフォーム。すでにEliseで確立している、アルミ合金製のパーツや押し出し材による骨格を、幅広い車種に適用可能な形で外販することで、これまで参入障壁が高かった少量生産車のプラットフォームのデファクトスタンダード的な地位を得られるように思われる。



このプラットフォームの上に、どんなパッケージを載せようか。面白い。



卯月に思うこと

馴染みになっていた「うづき」という世田谷・若林の割烹が今月(卯月)下旬で閉店する。



店主ひとりで15席程度を賄う小さな店だが、上品な出汁をベースにした季節感のある料理を商売っ気なく出してくれて、客には出しゃばって来ないもてなしが丁度よかった。



そんな店だけに、いつしか両親までが好んで出掛けるようになり、とりあえずたまには一緒にメシでも食うかというときの定番になっていたのだ。つまり、美味しい料理を通じて親子の絆を再確認する、かけがえのないところだったのだ。だからこそいまは喪失感を禁じえない。



無くなって分かるありがたみ、とはこれか。



ベストは:


 ・お通しで1度だけ出た、イチヂクを軽く出汁に通して冷やしたもの


 ・蝦芋の蟹あんかけ


 ・ハモ/山菜のてんぷら


 ・だし巻き卵


・・・・・・だったかな。


交渉になってない

外務省の町村外相が北京で開かれた日中外相会談において、中国政府の反日デモに対する対応不備を抗議したが、お互い水掛け論で終わった。



この件は、両国政府の立場があるので、当事者同士で話がつくとは思えないが、それにしても日本のよりにもよって外相がアウェイである北京を訪問して抗議するなんて、それだけで交渉負けではないだろうか?



新旧交代その2(アルミアタッシュ編)

春は気分転換の季節。12年もの間使いつづけたアルミアタッシュ(いまはもう存在しないと思われるLe Roncatoというイタリアのブランド)を、Rimowaに買い換えた。DSC00270



4月から夜間/土曜の大学院に通い始めたので、荷物が増えたのと、そもそも気分を変えて新しいスタートを切りたかったのだ。



新しいモノに敢えて買い換えて、ゲンを担いだりすることって、みなさんあるでしょ?



2005年4月13日水曜日

四角いピストンの2ストローク?

オットーサイクル発明から130年余り。



ニュージーランドのPivotal Engineering社が4サイクル並みに排気ガスがクリーンな2サイクルエンジンを発表



円軌道を描いて運動するピストンは四角く、その内部に冷却水が通るという、これまでと全然違う構造。



2ストは部品も少ないから、2.1リッターのこのエンジンで総重量62kgと軽量で、最高出力245hp@6400rpm。次世代のエンジンとしてはなかなか魅力的。



ロータリーに匹敵する発明なのかもしれないけど、そういえば小型低燃費低排出ガスで話題だったオービタルエンジンってどうなったのでしょうか。



2005年4月10日日曜日

VidLit

笑える内容でインディーズ本を紹介する3-4分のFlashムービー自体を伝播させ、その本自体のプロモーションと販売を行う新しい手法。

この手法にハマる本は結構売れそう。かく言う僕も、片棒を担いでいるんだから。

これって、いろんな商品に使えるよね。現に、ユダヤ語の使い方の本は15万部売れたそう。



Fixie

本当かどうかわからないが、アメリカのメッセンジャーの間ではトラックレース用のブレーキなし自転車(日本でいう競輪用と同等)の人気が高まっているとのこと。街乗りの自転車と違って、ブレーキがないだけでなく、足をとめて空走することもできない。

自転車の魅力のひとつは"sheer beauty of mechanism"にあると思うけど、それをつきつめて公道でブレーキなしFixieに乗るのは、ちょっとやってみたいがさすがに無謀。

訴訟社会のアメリカで、Fixieで事故にあった場合はどのように裁定が下るのだろうか。



2005年4月9日土曜日

<a href="http://car.nikkei.co.jp/news/business/">MGローバー経営破綻</a>

これでイギリス民族資本の自動車メーカーがなくなってしまうのか。

同社の経営破綻要因はいろいろあるのだろうけど、基本的にホンダ提携時代のままの車をいまだにつくり続けつつ、Bristolみたいに特殊なマーケットに入ることもできず、いちばん競争が厳しい中小型車市場にい続けたということが最大ではないだろうか。ブランドにしても、BMWがバラバラにしてくれたおかげでマイナーなものしか残っていないし。

一方日本でのディーラーだったオートトレーディングガリバーに買収され、創業者の南原氏は自己破産した模様。

それにしても旧BMC/BLの血筋をなんとか再生できないものか。

Solihull-CitroenやADO16の後席で育った者として、祈るような気持ちだ。



Japanese Rose

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急に気温が上がって、庭のヤマブキが満開に。

英語名ではJapanese Roseと呼ぶそう。



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モッコウバラには、たくさんの小さなつぼみが。

ちいさきものこそうつくしきものなり。



2005年4月8日金曜日

Tears in Heaven

今しがたこのコラムを読み終えて、不覚にも花粉症みたいにグシュグシュになってしまった。ということでshareしておきます。