2005年5月5日木曜日

BARホンダ失格裁定とF1/FIAにおける政治問題

サンマリノGPで3位入賞したジェンソン・バトンの乗るBARホンダが、「隠しタンク」の存在により最低重量規定(600kg)に5.4kg違反するとの嫌疑で、FIAの国際控訴裁判所の聴聞会でFIAは2005年度の以降の全レースへの出場禁止や制裁金を求めている。裁定は現地5日に下る見込み。



これについて、日本のオンラインメディアではこの程度の表面的事項しか書いていないが、BBCではその内幕に踏み込んで書いている。


今F1を取り巻く一番の政治問題は、FIA側がフェラーリと2012年までの出場コミットとの見返りに、FIAがTV放映権料を原資としたguaranteeをアンバランスなまでに多額に提供する"unhealthily close" dealを結んでいて、その分け前や決定権不足に不満なBAR、Renaultなどが他のF1シリーズ開催構想を含めて反発を強めているということ。今回の一件は、対抗勢力の切り崩しに、FIAが本件を使っているのでは?ということだ。


もともとレーシングカーは、タンクとエンジンの間で小さなコレクタータンクと呼ばれるリザーバーを設けて、燃料ポンプの圧力がかかった状態の液量を増やすことで加減速時などのGがかかった状態でも燃料供給が安定するようにしている。このタンク容量が大きいか小さいか、あるいは車重測定時にカウントするかどうか、純粋に技術的な問題だけど、それを政治に使ってしまっているのでは?ということである。


巨人のいないプロ野球、フェラーリのいないF1。どちらも確かに味気ないが、政治の裏舞台が表に透けるほど、そのスポーツ自体は衰退してゆくのが常なので、早く決着して欲しい。


それから、日本のオンラインメディア(特に自動車系!)も、ちゃんと深みのある報道をお願いします。


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