2007年1月22日月曜日

changing the basics, eating up the brand

たまにはファッションの話でもしておこうか。
ヘソマガリな僕は「どこで買ったかわかる」「今年買ったとわかる」モノは身に着けない主義だが、例外的にGucciのビットモカシンは過去に5-6足履きつぶしてきたほどのお気に入りである。
この靴、世間体的にはイヤミな物体かも知れないが、初めて履いたその日から走れるぐらい馴染みがよいこと、ペダル間隔が狭いクルマでも運転できることから、時にサラリーマン的TPOを半ば無視してさえも履きとおしてきた(まあ、他の点でもいつものことですが)。
Dsc00044Dsc00045Dsc00046ところが先日久しぶりに新調したところ(日本じゃ高いので、出張ついでに買ってきてもらった)、全然別物に変わっていてビックリ。
昨今のロングノーズ流行りにあわせて甲が長くなったのが間違いのはじまり。そして、元々は真鍮色の鈍めの金色だった金飾りは、安っぽいギラギラの銀色に変わってしまった(写真左:上が旧バージョン、下が新バージョン)。写真ではわかりにくいが、靴底は厚くなりbulkyに造りになった(写真中)。またヒールが高くなり、靴全体が深い作りになったことで軽快さが失われた。
以上の結果、一言でいうとTom Ford流の下品でゴージャスな感じが横溢していて、もはや「僕の」靴ではなくなってしまっている。
確かにTom Fordに代わってGucciは新しい顧客を獲得したとは思うが、所詮は過去のモチーフを彼流にアレンジして、それまでのベーシックラインを闇に葬っただけではないか。過去営々と気づいてきたブランドの現在価値を、短期的に使い切ってマネタイズした感アリアリである。それを「再構築」と呼ぶのは自由だが。
・・・とまあ、僕一人がこんなことを言っても何も変わらないと思うので、せめて過去モデルのデッドストックを一生分買っておきたいと思う。どなたかサイズ41Eの黒で、金色のビット時代のを見つけたら、教えていただけませんか?



1 件のコメント:

  1. 昨今の自動車の世界と同じ匂いを感じる話ですね。
    新しいのが出てくると
    それ以前のを確保しておきたくなるあたりの話も含めて。
    物造りの質や見識がブランド力になる
    というのはもう古くさい思い入れになってしまったのでしょうか・・・。
    いやそうでない事を信じたいものです。

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