2008年1月19日土曜日

out and in with the old, for the new

先日の資料のお返しをイタリアのP氏に送るべく、Tecnoが出ている昔のCGを親から借り出してスキャン。Tecnoのようなマイナーメイクが"INDEX 4"で引っかかるのは1件だけだったが、本棚から60年代後半~74年ごろのCGを1冊ずつ引っ張り出して、めぼしい3件をピックアップ。
Dsc00510
Dsc00508
Dsc00509





(左)Tecno F4を浅岡さんがFISCOでテスト:現在伊香保にある現物だろうか?('69/10号)
(中)'72/6/4のベルギーGP(この年はSpaでなくNivelle-Baulers)でデビューしたPA123/3('72/8号)
(右)生沢さんのGRD-S74に搭載されたTecno Flat 8('74/12号)



Dsc00507時間がないので、「畳の裏の新聞」みたいな脱線はしないように心がけたが、どうしても気になってしまった広告('72/8号)。
神宮前のマンション1室らしき"disco volanteというショップでは、Conreroのチューニングキット(152,000円)を1300~2000のAlfaに用意している。どなたか買ったヒト(あるいは装着されたクルマ)はご存知ありませんか。

Dsc00511_2今回わかったのは、昔のCGはモータースポーツ記事が多いだけでなく、断ち落としなどを使いながら写真を大きく使ってgraphicの魅力を具現していたこと。
それ以上の発見は、例えばモータースポーツをフィーチャーした'72/8号の巻頭にLeMans、続いてTarga Florioを持ってきたように、実は台割に柔軟性があったこと。金科玉条のごとく同じ台割を守る最近のCGを、みなさんは最近特につまらん(時代性に合ってない)とお思いでしょうが、実は飽きられないための努力は昔の方がされていたようだ。
結局のところ、店頭でこの手の雑誌を手に取って買わせてしまうのは、1つの記事や表紙、もっというと1枚の写真だ。そういうbuying systemを理解していれば、ホームアルバムみたいに小さい写真をペタペタ汚らしく貼り付けた現在のような姿には行き着かないはずである(テキストも冗長に過ぎる)。
同業が倒産/廃業に追い込まれる中で、昔はよかったなぁと言いながら座して死すのは簡単だ。惰性のように同じことを縮小均衡的に繰り返すばかりで、有効な手を打たない関係者の能力や無意志には呆れるけれども、その所産は人災あるいは不作為と呼ばれます。


6 件のコメント:

  1. なかなか手厳しいなぁ( ̄□ ̄;)!!
    いや、おいらが冷や汗かく問題じゃないか(笑)
    それにしても昔の雑誌を(資料として)めくってると、この手の広告に目が止まってしまい
    無駄な時間を費やしてしまいますね。
    コンレロキットは当時の給料ではとても手が出ない代物でした。

    返信削除
  2. 他にニュースソースのない多感な青春時代、CG誌のモータースポーツ記事を貪るように読んだのを覚えています。
    特にルマンやニュルブル24時間レース、マカオGP etc.
    でもそれは時代の背景もあったはずで今のように情報に溢れた環境で独自性を打ち出すのは並大抵のことではないと思われます。
    それでもやはり1枚の写真で思わず買ってしまう本があるのも確かですが。

    返信削除
  3. 昔は幕の内弁当で満足出来たが、今はフレンチだイタリアンだと特化していく読者層の多様化に対応しきれていないのかもしれませんし。 棲み分けをすべく種類を出してもそれぞれが内容がかぶってしまい、何で出版したのか解らなくなったり・・・。 生憎と'72-8は手許に無いのですが、70年代の雑誌を屋根裏で引っ繰り返して暫し読みふけってしまった。 これは懐古と云うか無い物ねだりと云うか・・・。

    返信削除
  4. >おやじさん、エスロクレーサーさん
    コメントし難い(?)件でコメントいただきありがとうございます。
    昔のCGが面白かったという意見は、単に想い出が勝手に美化される作用だと思ってきましたが、台割やレイアウトなどの点で常にトライアルがあったので記してみたまでです。広告もスカスカなんだから、台割替えるのも簡単ですし、何で努力しないのってことです。
    手厳しいことを書きましたが、環境変化に適合する努力、お客さんの変化をとらえるセンシティビティがあれば、まだ生き残れる道はあると思ってのことです。それらを放棄した瞬間が終わりの始まりですし。そういう変革意欲の後退がジャパンパッシングの本質ですから、自分(および同世代)に対する戒めでもあります。
    最近某誌編集長を辞めた友人と食事した際、彼曰くジャーナリズムに立脚した(ユーザー課金型)雑誌はすでに立ち行かないので、それ以外の方向性に向けて動いて行くとのこと。今後紙媒体はグラフィクスの魅力を訴求し、ビジネスモデルはちょっと違う方向へシフトさせるという方向性(それ以上はナイショ)で意見が一致しました。
    変わりたくないヒトが多い時期こそチャンスです。

    返信削除
  5. なかなか辛口の批評ですね。私は1966年からCGを買いました。少ない小遣いをやり繰りして買いました。当時の自動車雑誌はモーターマガジンとモーターファンが総合誌としての双璧でした。CGは海外(特にヨーロッパ)とモータースポーツにフィーチャーして作っておりそれが非常に新しい感覚でした。その後,多くの自動車雑誌が登場してまたCGもどきのような雑誌も数多く創刊され生き残るためにそのコンセプトも変わらざる得なかったのでは無いかと思います。
    最近は開いている時間に本屋に行くのが難しくなってきたために年間購読にしていますがすぐに読むことは少なくなってしまいました。情報が多すぎるのかもしれません。

    返信削除
  6. >CLOTさん
    ご自身は日本中でもっともニッチな層におられるわけですが(笑、実はこの国ニッチなフリした中道揃いです。だから、もう少し大きいマーケットで商業性を成り立たせるのは可能だと思うんですよ。CLOTさんご自身は・・・そういう媒体をご自分で探されるでしょう!(笑
    >lotus49fordさん
    まさに、これから生き残るための努力が必要ですよね。永年ロイヤルティを持っていただいているlotus49fordさんにとっても情報が多すぎると感じられたら、やはりそういう方々が増えたのだからそれに合わせて行くのもひとつの方向性だと思います。単なる情報量を雑誌に求めるヒトはとても少なくなったと思いますし。

    返信削除