2010年3月4日木曜日

making territories

> 伝説かもしれませんが、昔、ある英国のクルマはわざと油が漏るように作ってあると聞いたことがあります。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20100303/213672


・・・ただのアメリカンジョークを、調べもせずによくも専門誌に書くよな。。。



よく"this is not a leak, my car is making territories!"(お漏らしじゃないぜ、なわばりを作ってるだけだってば)とかいうように、たしかにイギリス車はよく洩ります。
でも、わざとではありません。単に設計と造りのせいで、あとはそれをあまり気にしなかっただけ。 フェルトやコルクのシールを平気で使うし、フランジ面が薄かったりしては避けようがありません。


いつも思うのですが、イギリス人は基本的な物理現象の理解が不足してるんじゃないかとか、身のまわりの簡単な道具や材料で作れるものしか興味がないんじゃないか思われる例がよくあります。
だから、ちょっとした工夫でオリジナルを簡単に改善できるのは、オーナーにとっての一種のpride&joyなんでしょう(笑)


今も覚えているのですが、大学の英語の教科書でアメリカ人とイギリス人のクルマに対する思い入れの違いを面白おかしく描いた章がありました。題して"love me, love my car"(本当はlove me, love my dog--「あばたもえくぼ」)。


それは、イギリス人のDavidだかなんだかが、古ぼけたMG Midgetを毎週ピカピカに磨いてる様子を、アメリカ人のBobだかなんだかがバッカじゃないという顔で見てるところから始まります。2人は週末にMidgetで郊外に出かけるのですが、丘をひとつ越えるごとにDavidが"well done my beauty!"とかMidgetに声かけるもんだから、クルマなんて走るのあたりまえじゃんとBobが呆れ顔。それをさえぎるように、David曰く"You Americans have no heart!"。


イギリス人にとってのクルマはつまり飼い犬なんでしょう。だから、making territoriesするのも慈しみをもって受け止められるというわけ。ただしそれに甘えてたせいで、自国の自動車メーカーがなくなってしまったというのは、これまた世の定めというもので。


でもheartのない輩ばかりが力を持つと、今度は昨今のトヨタ車バッシングのように(自己責任を放棄した)粗探しが横行して、産業全体としての衰退が目前となります。何とも難しいものです。


4 件のコメント:

  1. 買い手、使い手のウツワが大きいのでしょうね。
    どんな状況でも楽しめるフトコロの広さというか。
    人の上げ足取って、幕の内弁当のはこの隅をつつきあうような最近の様子は、ウツワの小ささや人間本来の能力の低下を感じます。

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  2. >白猫#35さん
    そうですね、人間本来の能力は
    ��1)あるものとする
    ��2)ないものとする
    の2択に限定すると、旧来は(1)が社会の共通認識だったけど、近来は消費者=無知だから保護すべしという否定し難い論点で(2)が台頭して、意図せず人間本来の能力がさらに落ちてきたように思われます。
    本来は高等動物が(2)を自ら認めるのって、相当カッコ悪いと思うんですけどね。
    まあ、すぐにclass actionなんかに持ち込む輩の存在が、企業活動を危うくするし、エンロン以降で仕事(というか会社)を失った監査法人が、新しいビジネスとして内部統制過多をマッチポンプ的に法制化しちゃったことが、さらに追い討ちを掛けてるわけですが。

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  3. たまたまクルマのイベント会場に立ち寄った知人の愛犬家が「こうなると犬の好きな人が集まるのとあまり変わらないんだね」と言っていたのを思い出しました。

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  4. >ichi-xさん
    愛犬家の方がそうおっしゃるのだから、その通り共通点だらけなんでしょうね。真剣度はイヌの方が上そうですが。
    親父がいつも言ってきたことですが、互いにシャイなイギリス人同士が唯一コミュニケーションできるきっかけは、イヌとクルマだとか。でも、昔イギリス人がそう言ったのを真に受けて流布しただけで、今のイギリス人はもっとオープンだと思いますけどね。

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